メーカー | オーエム製作所 |
型式 | TM2-20N |
工作機械分類 | ターニング加工機(CNC立旋盤) |
大谷鉄工所 洲本事業所にて稼働しております、オーエム製作所製の
ターニング加工機TM2-20Nをご紹介します。
洲本事業所で一番大きな加工テーブルサイズφ2,000mmをもち、最大加工径
(加工物の大きさ)はφ2,500mm、加工可能な最大高さも1,800mmまであるため
担当する加工物は、溝型車輪、鉄道車輪、鉄道用タイヤ、鉄塔用フランジ
パワーショベルのブラケットなど、TM2-20Nの特徴を活かした多様な
丸もののターニング加工を行っています。
さらに、加工物重量も15,000kgまで可能なため、この特徴を活かし、加工物の重量が
3トンを超える、歯車の歯切り前加工も行っています。
TM2-20Nは、品物に大きな径と高さがあり、さらに重量もある品物の
ターニング加工において、大いに力を発揮してくれています。
TM2-20N ターニング加工機 の機械性能 | |
加工テーブル直径 | φ2,000 mm |
最大旋削外径 | φ2,500 mm |
最大旋削高さ | 1800 mm |
最大加工品重量 | 15,000 kg |
最大トルク | 8,000 N・m |
最大切削力 | 19,600 N |
ターニング加工機TM2-20Nは、加工物の固定を手動式の四ツ爪チャッキングで
行っています。
ターニング加工では、加工機のテーブルの中心に加工物を固定し、回転させることで
加工を行いますが、加工物の固定をする際、加工物の固定面(チャックが接触する面)が
未加工だと、固定面が安定していないことから、加工物の中心と回転するテーブルの
中心が一致しません。
これが一致しないと加工を行うことができないため、チャックの微調整が可能な
手動式が活きてきます。
加工物の固定に際しては加工物をテーブルに載せ、ダイヤルゲージをあてながら
テーブルを少しずつ回したり、ぐるりと回転させたりすることで、中心の確認と
固定の微調整を行い、テーブルと加工物の中心を合わせ加工前の芯出しを行います。
この芯出しは加工者の経験値がものをいう作業で、その熟練度で芯出しに要する時間は
大きく左右されます。
TM2-20Nは機械の剛性も高いため、いわゆる重切削という手法の加工も行っており
比較的荒めの加工時は加工テーブルの回転数をあげずに、刃物の切り込み量を
大きくすることで効率的に加工を行っています。
また、大谷鉄工所洲本事業所のTM2-20Nにはオプション機能の自動プログラムを
装備しています。
この自動プログラム機能があると、座標ポイントを入力し加工工具や加工条件を
指定すれば、ターニング加工に必要な加工プログラムが自動で作成されます。
この機能は加工物の形状変更時、臨機応変に対応することが可能となるため
作業効率が向上します。
大径重量品のターニング加工は、TM2-20Nをはじめ、多くのターニング加工機を
保有する大谷鉄工所へ是非ともお任せください。