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より良い製品作りを目指して

2017年3月17日 金曜日

3月も終盤になり、ようやく春の訪れを感じるようになりました今日この頃。

私は大谷鉄工所 洲本事業所に入社し、NCターニング加工の仕事に関わり、15年目になりますが、

毎年この季節は元旦同様、新たな1年のスタートとして、身の引き締まる思いです。

そんな中、洲本事業所では3月15日から17日の3日間、測定器メーカー  ミツトヨ様に、

年1回の検査用測定器の校正、メンテナンスをしていただきました。

(※撮影にはミツトヨ様の許可をいただいております)

 

ノギス、マイクロメーター、ダイヤルゲージ等、最終検査に用いる様々な測定器が対象となります。

ターニング加工、マシニング加工共に100分の1ミリ単位での仕事をしている私達にとって、

測定器の不具合は、製品の不具合流出事故に直結します。

各使用者による日頃のメンテナンスはもちろん、こうしてメーカー様による定期点検を受けることで、

安心して仕事をすることが出来ます。

私は現在、鉄道用車輪の加工をしていますが、軸孔仕上げの際、なくてはならない測定器がシリンダーゲージ。

ダイヤルゲージを取り付けることで、内径寸法を測定することが出来ます。

点検完了のシールが貼られ、検査用測定器として認められた測定器を使用し、

確かな品質でより良い製品をお客様にお届け出来るよう、これからも仕事に取り組んでいきたいと思います。

“洲本事業所 樋口”

車輪圧延機のメンテナンス中の金型補修加工

2017年3月14日 火曜日

大谷鉄工所 大阪工場のターニンググループでは、主に鉄道車両の車輪を製作しております。

その金型を使用してお客様が車輪圧延機よって車輪を製作していくのですが

高温の鉄を9000tもの力でプレスし車輪形状にする為、それを行う車輪圧延機自体のメンテナンスが必要になります。

この車輪圧延機のは年三回の定期修理メンテナンスが行われます。

一回(約三週間)車輪圧延機を止めて、各部品(ベアリングや水空圧部品など)の修理などが行われます。

その間、大谷鉄工所大阪工場ターニンググループでは

メインの金型(車輪形状金型)をサポートしている周りの型部品の修正加工や新規製作を行います。

メインの金型をサポートしている型部品も精度良く加工することによって

圧延機で製作される鉄道車輪も高品質でできあがる訳です。

昨日から定期修理も終了し、車輪圧延もスタートしました。

メイン金型のみならずそれをサポートしている型部品も精度は良好です。

高品質の車輪製作の為に大いに活躍してくれるでしょう。

“大阪工場 古宮”

淡路の春は まだなのか…(OMega 60Mの気持ち)

2017年3月3日 金曜日

早いもので、2017年も3月を迎えました。

昼間の気温が上がってきたとはいえ、大谷鉄工所 洲本事業所のある、ここ淡路島の朝はまだまだ冷え込みます。

出社前の私の車の様子です。完全にフロントガラスが凍ってます。(この日の朝の気温は-2℃でした。)

こんな寒い日は、特に機械の暖機運転、メンテナンスを怠ると機嫌が悪くなります。人と同じですね(笑)

出勤時、始めに行うのが暖機運転、そして全体のメンテナンスです。

 

10年弱、私とタッグを組んでいるのが、この【OMega 60M】ターニングセンターです。

OMega 60Mは、大谷鉄工所 洲本事業所の中でも数少ないターニングセンターの1台です。

ターニング加工専門のOMega 60とは少し違い、

この1台でターニング加工とミーリング(マシニング)加工の両方を行うことが出来るのが特徴で、

ターニング加工用、ミーリング加工用の、両方の工具を取り付けることができます。

ターニング加工用の工具

ターニング加工用の工具

ミーリング加工用の工具

ミーリング加工用の工具

両方の加工が可能なため、様々な製品の加工を行えるのですが、

私は主に、パワーショベルの旋回部分に使用される、

φ1000以上のブラケット部品の大型のターニング加工、ミーリング加工や、

新幹線のブレーキディスクなどの、中型のターニング加工、ミーリング加工を担当しています。

例えば、ある製品の加工工程が、

1工程 ターニング加工(オモテ面)

    ↓

2工程 ターニング加工(ウラ面)

    ↓

3工程 ミーリング加工(穴明け加工)

このような場合、3台にわたりそれぞれの工程で製品の乗せおろしが発生しますが、

この機械では2工程と3工程を同時に加工することが可能になるので、

乗せおろし作業の時間や運搬の時間が短縮され、効率的に製品を完成させることができます。

私を含め、相棒(OMega 60M)の体調管理(メンテナンス)をきっちり行い、

今日も安全・品質には十分注意し、お客様の信頼に応える確実生産を進めます。

ご安全に!

“洲本事業所 飛田”

アーティストが奏でるターニング加工とライブ演奏

2017年2月14日 火曜日

大谷鉄工所の大阪工場のターニンググループのスタッフは仕事以外に共通の趣味があります。

なんと、この趣味というのが音楽活動なんです。

具体的に申し上げますと、ターニンググループのメンバーが主となって、ロックバンドを結成しています。

普段は輸送機器などに採用されている産業機械を、

工作機械によって金属ブロックから特定形状へ高精度加工を実現しているモノづくりアーティストが、

仕事のオフタイムには、音楽アーティストとして活動しています。

大谷鉄工所のターニンググループのライブ風景

この大谷鉄工所の有志メンバーによってオリジナルのCDやライブDVDなんかも製作しちゃってます。

オリジナルのCD、ライブDVD

この音楽活動が、会社の皆さんに風の噂によって伝わり、

なんと4月15日の会社の創業90周年の記念パーティーでのライブ出演の話が浮上してきました。

その開催場所は、淡路島の夢舞台にあるリゾートホテルであるウェスティンホテル淡路です。

この話を聞くやいなや、昼休みにさっそくバンドメンバーを集めて、

今回のライブコンセプトや、セットリスト(曲順)などの打ち合わせを開始しました。

 

日々のターニンググループの業務も同様、毎朝のグループミーティングでの各機械担当者の加工進捗状況や、

加工順位などをスタッフ全員で把握し、またお客様の望納期に製品を確実にお届けするため、

各機械全て異なる品種(鉄道車輪、アルミホイールの金型)を加工しています(φ300~φ1800)。

 

さぁ、今日もターニンググループの仕事が始まります。

 

最高のクオリティ製品を本日もお客様にお届け致します。

P.S 趣味のロックバンドのクオリティも最高です!

“大阪工場 古宮”

仕事も遊びも全力で!

2017年1月30日 月曜日

1月に入り寒さも増してきました。私の地元では、毎年1月に獅子舞が主役となる伝統的なお祭りがあります。

今年も近隣の地域を練り歩き、住民の方々の厄払いをしました。

今年もよい年になりますように・・・。

 

大谷鉄工所 洲本事業所は、淡路島という海に囲まれた自然豊かな土地柄です。

そのため、夜明け前に起床し、会社の同僚で連れ立って釣りにでかけることもあります。

この日は同僚4人で行き、1人1匹ずつハマチを釣り上げました。会社の外でもチームワークは抜群です。

仕事も遊びも全力で元気あふれる従業員の集まる洲本事業所です。

 

私は、ターニングセンターを使用した機械加工を担当しています。

主な加工製品は、中型~大型(φ400mm~φ900mm)の鉄道車輪、溝型車輪、

鉄塔用フランジ、ギヤの歯切り前加工等です。

大谷鉄工所 洲本事業所では、大型で大口のご注文に対応するため、

テーブルサイズやメーカーの異なる様々なターニング加工機を現在24台保有しています。

そのため同じ製品であっても加工する機械が異なる場合は、各担当者が機械の特性を考慮し、

手順や方法を工夫して最適なプログラム作成をし、常に加工精度の高い製品づくりを行っています。

 

今回私が担当したのは、鉄塔用フランジの第一工程の加工です。

鉄塔用フランジとは、送電用鉄塔などの、鋼管と鋼管を締結するために用いられる部品で、

一般的にはあまり聞き慣れない名称なのですが、社会インフラを支える重要な部品です。

 

加工が完了し、仕上がり寸法を測定します。

この時使用した測定器は、1000mmの長尺ノギスです。

これからもお客様の様々なニーズにお応えできるよう、安全作業で技術・品質の向上に取り組んでいきたいと思います。

“洲本事業所 M.M”

大谷鉄工所 大阪工場のターニング加工の内容

2017年1月18日 水曜日

大谷鉄工所 本社(大阪)工場 ターニンググループの加工概要をご説明します。

ターニンググループでは2,000種類以上の金属製品の加工を行っています。

主に、鉄道用車輪・バストラック用アルミホイールの熱間鍛造用金型を製作しています。

この部署は、金属素材の切削量が非常に多くなっています。金型は製品を作る為に必要不可欠な部品である特徴から、

お客様からの急ぎの設計図面の変更や単品加工(追加工)のご要望が多く寄せられる部署になります。

そのため、ターニンググループの各スタッフのスピーディな対応が求められます。

 

ちなみに、ターニング加工を一言で表すと大型の縦型の旋盤です。

被切削物を回転テーブルに設置し、そこに対して刃物を当てることで金属を加工する切削加工になります。

ターニングによる切削加工品の特徴としては、

直径が大きく、高さが比較的直径よりも小さいサイズの加工品が多くなっています(一部例外もあり)。

また、形状は回転テーブルに固定された金属素材に刃物を当てる構造から、

丸物の様々な形状(円錐型や円柱型、テーパーRの組合せ形状型)になります。

中でも、NCターニングで加工するプログラミング作成するための時間も短縮しなければなりません。

 

NCターニング機に、金型加工素材をセット後、

 

ここからNCプログラムの作成に入ります。

各担当者の正確かつスピーディなプログラム作成能力が問われます。

 

プログラム完成後、プログラムチェック画面にて内容をチェックした後、加工を開始します。

 

そして、ターニング加工の完了となります。

本社(大阪)工場ターニンググループスタッフのNCプログラム作成時間は、

複雑な形状や切削量の多い素材であっても、30分以内で行えます。

このプログラム作成時間が30分以内と言うのは、大谷鉄工所の技術を証明するものと考えております。

この短い時間内で、プログラムをする為には、これまでの金型切削加工の経験とノウハウが必要です。

金型毎に違う素材の硬度や、刃物を入れる角度を踏まえ、都度の最適な瞬時に判断することが求められます。

この判断こそが、大谷鉄工所のモノづくり技術であり、大型機械の加工技術に他なりません。

 

上記により、お客様からの金型という形状の寸法精度を実現する、

主にターニング加工に於ける素早い段取りからの高い加工技術によって、

お客様の希望納期や都度の設計図面の変更などに対応しております。

“大阪工場 古宮”

年末の大掃除

2017年1月4日 水曜日

大谷鉄工所 洲本事業所では、年末の最終稼働日の恒例行事として事業所内の大掃除を行っています。

今回は2016年12月28日に実施しました。

大掃除では翌年からの業務に備え、日常の清掃箇所だけでなく

機械の天井や内部など1年の仕事で付いた汚れを細部までしっかり落としました。

ターニング加工機

日頃は上らない天井部分も清掃しています。

ターニング加工機

機械内部まで念入りに清掃しています。

 

製品の輸送に欠かせないトラックの洗車も行いました。

トラックの洗車

淡路島と大阪とを毎日行き来する大型トラックです。

 

私は今回の大掃除では、機械加工で使用する切削油によってはがれた塗装の塗り直しをはじめ、

機械周辺の油汚れ・切粉・粉じんの清掃を行いました。

私の担当する機械は、20年余り加工を続けているベテラン選手なのですが、

日頃のメンテナンスで加工精度を維持しながら、大型(φ600mm~φ1000mm)の溝型車輪を主とした

ターニング加工の最前線で、現在も活躍しています。

ターニング加工機

20年選手ながらも、まだまだ現役です。

2017年も引き続き、怪我や事故の無い安全作業を第一に取り組んでいきたいと思います。

“洲本事業所 T.T”

アクリル板での検査用ゲージ製作

2016年11月25日 金曜日

大谷鉄工所では、製品の検査において、
一般的に使用されている測定器では検査が困難な箇所の加工仕上形状を確認するために、
アクリル板を削り出し、検査用ゲージを製作することがあります。

ゲージ製作は、以下のような流れで行っています。

①図面より、検査箇所を確認

②加工担当者・品質管理担当者などの関係者とともにゲージ形状の打ち合わせ

③CADでゲージ形状を作図

ゲージ製作①

図面をもとに、CADでゲージ形状を作図します。

 

④CADデータよりNCプログラムを生成し、工作機械へ転送

⑤工作機械による削り出し

ゲージ製作②

工作機械(フライス盤)でアクリル板を形状に沿って加工しています。

 

⑥形状確認の上、検査実施

ゲージ製作③

アクリル板のゲージが完成しました。

 

製品を加工するために、加工プログラムの事前確認を行うことはもちろんですが、
加工後の形状に対してゲージを使った二重の確認を行うことにより、より柔軟で適切な検査を行うことができます。

お客様のご要望に応えるための知識・技術や、高品質な製品を提供するための設備体制が、
大谷鉄工所のものづくりを支えています。

“洲本事業所 K.H”

JIMTOF2016 第28回日本国際工作機械見本市 見学

2016年11月21日 月曜日

2016年11月17日(木)~22日(火)の日程で東京ビッグサイトで開催されておりました、

JIMTOF2016 第28回日本国際工作機械見本市の見学に行ってきました。

日帰りのスケジュールであった為、早朝から眠たい目を擦りながら新大阪発東京行の新幹線で移動しました。

JIMTOF2016見学の為、大阪出発

早朝より、4年に1度のJIMTOF2016の見学の為、東京へ

東京ビッグサイトに到着しましたが、4年に1度の開催という事ですごい数の来場者でごった返していました。

西の展示棟と東の展示棟と分けられ、ものすごく広い規模と出展社数でどこから見学をしたらいいのか

迷いました・・・

東京ビッグサイト

お台場の東京ビッグサイトの外観です。

JIFTOF2016入場ゲート

各ホール写真撮影禁止の為、入場ゲートまでしか写真が撮れませんでした、残念・・・

時間も限られておりましたので、弊社で使用させて頂きお世話になっております工具メーカー(OSG様、大昭和精機様、サンドビック様など)のチップや切削工具の新製品、測定器メーカー(ミツトヨ様、新潟精機様など)の3次元測定器や各種ゲージ類を見学しまして、

工作機械大手のオークマ様やDMG森精機様などのブースなどにも足を運び最新鋭の5面加工機は、現在大谷鉄工所で使用しているものより1.5倍程テーブルサイズや機械本体が大きいサイズでした。また、マシニングセンター、NC旋盤などにただただ圧倒されました。

かなり駆け足での見学にはなりましたが、なかなか展示会で大型機械をお目にかかれないので大変貴重な経験になりました。

次回参加する機会があれば、もっとじっくり見学して様々な企業様の技術に触れて、大谷鉄工所へもどんどん展開していきたいと思います。

“本社工場 Y.S”

 

大谷鉄工所 洲本事業所の朝礼風景

2016年11月1日 火曜日

洲本事業所では、定時が8時から17時までとなっており、
全従業員の人は、出社後作業着に着替え、
必要な装備(ヘルメット・脚絆・安全靴等)を装着して現場へ行き
各自の担当機械の電源を入れて、暖機運転等の準備をします。

定刻のチャイムに合わせて、朝礼が始まります。
洲本事業所の朝礼では、組織の中で9グループあり、日替わりで各グループ員が
ローテーションでKYカードを発表しています。

なおKYとは「危険予知」のことであり、各自その日の作業において
安全に作業するための注意点・安全目標のことです。

洲本事業所の朝礼

円陣を組んで、担当グループがKYカードを発表しています。

毎日の日課の安全体操を行い、洲本事業所の品質スローガン
安全の誓いを朝礼グループが前で読み上げ、
全従業員が復唱し、我々の一日が始まるのです。

安全体操

安全に作業を行うには、ウォーミングアップが大切です。

指差し確認

安全作業のために大切な「指差し確認」も、毎日全員で行っています。

それでは、大谷鉄工所で古くから使われている挨拶で締めくくります。
今日も一日 「ご安全に!」

 

“洲本事業所 H.I”

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